滋味素麺 Healthy SOMEN

2014.04.04

Yoshii Somen    Nyumen最近、病院の世話になることが多い。
そうだ、春は体調を崩しやすい季節なのだった!と毎年反省することなく、具合が悪くなってから思い出す。
東洋医学でも春は、五臓でいう肝と脾の働きが活発になり、冬の間に溜まった老廃物を体外へ排出し、身体を整える時期とされているらしい。
特に立春から5月くらいまでは気温も上昇し、体を活発に調整する「陽」の要素がどんどん増す季節になる。しかし、陽の気が増しているのに身体を動かさずに血行を悪くしていると、せっかくの陽の気が身体に巡らず、気が停滞した状態になってしまう。故に春先には、ぼーっと眠くなったり、ほてったり、むくんだり、吹き出物などの皮膚疾患や頭痛、肩こりなど起こりやすくなるそうだ。

そんなわけで、身体も動かさず室内ばかりで過ごし、免疫力も低下していたのか、お腹をこわしてしまった。
食い意地がはっているので、食べられなくなるのは何より悔しい。
仕方がないので、おとなしくお粥など胃に負担のかかりにくいものを食べることにした。
しかしそうはいっても、美味しいものを食べたい。(どこまで食い意地はってるんだ、自分。)
おお、九州のお土産にもらった素麺があった!
この「吉井素麺」、驚きの美味さである。聞けばこの素麺を作っているうきは市は、九州三大麺どころのひとつとされているそうだ。なんでも豊富な地下水に恵まれ、良質の麦が生産され、寒暖の差が大きいうきはの気候は、麺の乾燥にも適しているという。
素麺なのだが、油がコーティングされていないので喉越しが想像していたものと違っていた。
例えるものでもないかもしれないが、稲庭うどんを細くしたような感じといったらわかりやすいか。
細いのに油分がないので、非常にくっつきやすい。「ゆでるのが少々むつかしいです」、と説明書にも書いてある。
実際は難しいというよりも、一度に大量に茹でず、くっつかないように箸でまぜながら茹で、素早く食す、というコツがあるだけだ。
時間が経つとどんどんくっつくので、薬味も何もかも用意万端整え、最後に茹でれば良い。
さて、お腹の具合が気になる我が身としては、本当は冷たくした素麺を鼻からも吸い込む勢いで食べたかったが、大事をとって煮麺とした。
丁寧に濃い二番出汁をひく。薄く味を整え、おろし生姜だけを入れる。
…五臓六腑に沁み渡る。思わずお爺さんのような声が漏れる。うぅぅぅ...美味い素麺じゃ。喉越し、麺の透明感、そしてコシがある。

みなさまも血行の循環を良くして、春の陽気を身体に巡らせましょう。

It is said that the spring is the ideal time for cleansing and rejuvenation for overall health and well-being in Eastern philosophy.
The temperature rises and the positive (yang) *Ki (*Ki (in Japanese) or Qi (in Chinese) is the key concept in Eastern medicine) increases in this spring season. But if you do not take physical action and worsen the blood circulation, it will cause various symptoms such as skin disease, swelling, headache, etc.

I had an upset stomach. I should take a rest and eat some foods that are easily digestible.
My friend gave me thin wheat noodles(somen) as souvenirs from Kyushu.
This noodle is so so yammy!! “Yoshii somen” is elastic and really smooth! I ate hot somen with ginger for my stomach 😀
Improve your blood circulation and enjoy spring time!!