梅雨の日本列島
The rainy season in Japan

2015.06.27

つ〜ゆ〜で〜す〜ね〜〜
と、文章さえ重だるくなるこの頃です。
爽やかだった5月の青空がなつかしい・・・

6月に入ると梅仕事が始まります。
去年は青梅シロップを作ったので、今年は久しぶりに梅酒にしました。
ホワイトリカーと、ブランデーの2種類を仕込みました。
ブランデーは、無添加のナイアガラ種のワインを2度単式蒸留し樫樽で長期熟成させた純国産物。
お酒は滅法弱いんですが、美味しい梅酒を少しだけ飲みたいなぁと思って。
しかし青梅を準備していたのに、取り寄せしたブランデーが配送途中に落として割れるという悲劇があり、梅が黄色くなってしまった・・・(泣)
梅雨が明けたら梅漬けの干し作業が待っている!

It’s a rainy season in Japan.
It is really humid during this season… I miss refreshing unclouded blue sky of May…
At the beginning of June, I start Ume (Japanese plum) work. I’ve already prepared two kinds of plum liquor this year.
One is used a white liquor (photo on the left) and the other one used a Japanese grape brandy.
When the rainy season is over, pickled plum work is waiting!! (I love this work :D)
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竹箸を見に行く
Visiting a chopsticks studio

2015.06.12

前回のブログでも少し触れましたが、九州旅で日田市の「大内工芸」さんを訪問してきました。
個人的にもずーっと愛用してきて、その良さを実感していたお箸。随分前にこのブログにも登場しました♪
本当に使い勝手が良いのです。竹は軽くて丈夫ですが、ここのお箸はそんな竹の特製もさることながら加えてデザインのシンプルさや細さ・形も絶妙なのです。

では写真とともに見てみましょう。
後ろの美しい杉林が印象的な大内工芸外観と、二代目・社長の大内良和さん。
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工房がある日田市は福岡空港から高速バスで1時間強。この辺りは昔から孟宗竹の産地で、古くから竹製品が作られてきたそうです。

大量生産の箸が多い中、大内工芸さんは国産の竹にこだわり、箸をメインにフォークやスプーン、へらなどのキッチンツールを9人の職人さんで1つ1つ手作業で製作しています。
沢山の商品を前に、細かい箸先やスプーンのカーブなど「これはうちにしか出来ない技術です」と誇らしげにお話するのが印象的でした。

ダイヤカット研出箸は、ピラミッド状にはし頭(太い方の先端)が削り出されており、はし頭から持ち代(手に持つ部分)にかけては一辺が約5ミリという細さの正方形。はし先にかけて細く丸くなり先端部分はなんと直径約1ミリ!木ではこの細さにすると折れてしまいますが、竹は頑丈なので大丈夫。私の指や、一般的な割り箸と比べてもその細さは一目瞭然。
頭が丸で先が四角いのは他にもありますが、頭が四角で先が丸いものは、非常に高い技術を有するそう。
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私自身も自宅や料理教室で何年も使っていますが、丈夫さは実証済み。
何より形が美しい。余計なデザインも入らず、塗りの(社長が1本1本塗っています!)和モダンな色合いが竹目をより際立たせています。
他にも竹の表皮を一辺だけ残したまま加工したり、四国の一部だけに成育する「虎斑竹(とらふだけ)」をうるし加工仕上げした高級箸なども。

工程を見るまでは、どこまで手作業なのだろう?とわからなかったのですが、実際に見せていただいて驚きました。
見て下さい、このシンプルな機械達(下)。番手違いのサンドペーパーが巻かれた機械が並んでいるのですが、成形は基本的に職人さんの手先の感覚のみ!!
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80歳を超えた切り出し職人さんによって切り出された竹。箸に使う材料の中心は、切り出して1ヶ月以上天日で干してから使います。お箸の種類によっては炭化させてから成形するものもあります。
自然素材の竹は1本1本堅さや節の位置が異なります。それをうまく生かしながら職人さん達が仕上げていくのです。
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サイズが切りそろえられた竹
ouchikougei10 機械に通し、表面をきれいにします

ouchikougei14こちらは小さなフォークの成形。

ouchikougei12 フォークの仕上げ作業。
かなり細かい番手のペーパーで仕上げていきます
こちらは調理へらを成形中
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成形した後は、持ち代に塗りを施したりした後、ウレタン塗装を施し、カビを発生しにくくしたり丈夫にします。
ダイヤカット研出箸は、二重塗りの下塗を浮き上がらせる研ぎ出しをしています。

LOCCA ONLINE STOREにも商品が入荷!間もなく掲載予定です!
是非一度使っていただきたい、自信を持ってお勧め出来るお箸です。

I visited “Ouchi Kogei” in Hita city, Oita prefecture as I noticed in this blog page before.
Hita is known as a place where high-quality bamboo is produced.
Ouchi Kogei has nine skilled bamboo craftsman and they are making many bamboo products mainly chopsticks using 100% domestically-produced.
They shape those small products with their sensitive hands and I was so impressed.
Yoshikazu Ouchi, president of Ouchi Kogei explained about thier products proudly.
He said “this technique is only ours”, pointed to their famours product, diamond togidashi chopsticks.
Look at the tips of chopsticks. It is only 1mm thickness.
You will be surprised that you could eat a fish so easily with it.
I can say with confidence that this is the best chopstiks ever.
Their simple and beautiful bamboo chopsticks will be appeared on LOCCA Online Store soon!


九州旅
Travel to Kyushu!

2015.06.07

福岡近辺を旅してきました!
ずっと訪ねてみたかった、竹箸の工房に行くのが主要目的。そして福岡市内のショップ巡りなどなど。
いやー楽しかったー。時間が足りなかったー。
ざざっと駆け足で旅を振り返ると・・・

外せないのは福岡空港。3Fのレストラン窓側席をグループフルーツジュース1杯で2時間ねばり、飛行機を心ゆくまで鑑賞しました。
滑走路との距離が近いんですよ、福岡空港。着陸する様子がかなり近い距離で見られ、興奮が高まります。国際線の飛行機も入ってくるので、見られる機種も多く楽しさ倍増。興味のない人には全く理解できないと思いますが、貨物の積み降ろしを見るのも、すごく好きなんです。ぐふふ。
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竹箸の工房は日田市(大分県)にあり、福岡空港から高速バスで1時間ちょっと。山の緑を愛でながらうつらうつらしていると、あっという間に着きました。
※工房探訪の様子はまた別の機会に詳しくブログでご紹介します。

バス停近辺しか歩いていないのですが、偶然発見したカフェがとっても良かった!
女性店主一人がきりもりしているようでしたが、お店にも、お料理やお菓子にも愛情が感じられました。
私にしては珍しくケーキを頼んだのですが、こだわって配合を出したんだろうなぁと思わせる、優しいロールケーキでした。
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さてさて福岡市内に戻りました。
ここは憧れのお店、krank marcello。
http://www.krank-marcello.com/
薬院大通駅から歩いて数分、外からは何も見えませんが、一歩足を踏み入れると・・・
心躍る世界が広がります。
外階段を上がると、音楽からその世界観に引き込まれます。屋上まで上がり、階段を下がったところがmarcello。
洋服や小物、企画展のスペースも。
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1階のkrankと書かれた扉を開けると、アンティークの家具を扱っています。
お気に入りの1点は?と聞くと、この鹿さんの気品溢るるアンティークライトを紹介していただきました。
この空間にいるだけで幸せな気分に。福岡にこのお店がある、と思うだけで嬉しくなる本当に素敵なお店です。
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これは工藝風向で購入した「白馬に乗ったヤコブ」。豊永盛人さんが作った琉球張り子です。
キリスト教信者でもないし、置物・人形の類は全く興味が無い人なんですが、なぜかこれは惹かれてしまいました。
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他にもStandard Manualではキッチンツールを購入したり、ふらりと福岡文学館に寄ってみたり(建物が美しい!)気になるショップを色々覗きました。
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お店の方も、お客さんも、みんな一緒に和気あいあいできるお店も多く、つい1カ所の滞在時間が長くなり、あっという間に時間は経ってしまいました。残念ながら写真はありませんが、地方の窯元にもいくつか寄らせていただきました。お話好きの魅力的な方が多く、社交的でオープンマインドな?県民性を感じました。そして人間だけでなく、食べ物も魅力的すぎた〜!!!確実に成長した気がします(重さが)。
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I went on a trip to Kyushu (around Fukuoka).
If you go there by airplane, they have best place to watch the airplane on 3F in the airport!
The objective this time was to visit Hita city (Oita prefecture). About 1 hour trip from Fukuoka airport by expressway bus.
A town environed with beautiful Japanese cedar and bamboo grove. It was for my business and I spend so precious time there.
I will write about bamboo chopsticks studio for another time.
There are so many fascinating shops or places in Fukuoka city.
I couldn’t visit all the shops that I planed. I wish I had more time…
I will visit there again and want to find more unique shops and see fascinating people!  And food!!! (Yeah!!)
If you have any chance to travel to Fukuoka, you’ll need three days or more. And strongly recommend to use a rental car.
If you have a car, very easy to access to neighbor cities including good onsen (hot spring) area 😀