Artist Interview part-2 (English virsion) Yuko Hiramatsu (potter)

2014.04.10

Interviewed a potter, Yuko Hiramatsu based in Itako city.

ジローちゃんと平松さん
Photo with a lovely dog, Jiro-chan

<Profile>
Born in Itako City, Ibaraki prefecture
1995 Graduated from Toho University (Department of Pharmacy)
2004 Graduated from Aichi Prefectural Seto Pottery Senior High School Advanced Course
2005  Win a prize at the Craft Competition in Takaoka
2006  Participated in the “Five Potter Exhibition” at Gallery Yugen (Ginza, Tokyo)
2007  Participated in the “Woman’s Clay Art” at Ginza AC Gallery,
“AKARI Exhibition~Pottery and Picture” (Kashima City, Ibaraki Pref.)
2008  Participated in the “home~Pottery and Picture” (Kashima City, Ibaraki Pref.)
2008~13 Participated in the “Oshaberi na art exhibition” at Gallery Yugen (Ginza, Tokyo)
2008‘10’11‘12  “Pottery・Porcelain Exhibition” at Gallery Yugen (Ginza, Tokyo)

Here is the latest exhibition information which is going to hold from April 14, 2014.
“Pottery・Porcelain・Glass Exhibition” at Gallery Yugen (Ginza, Tokyo)
April 14 (Mon.) – 26(Sat.), 2014
11:00 – 19:00(Until 16:00 on the last day)
Closed on April 20
*Click here for LOCCA Online Store

-Please tell me what made you start pottery.
I attended the tea ceremony lesson when I was in university and interested in pottery. My parents took me to the Pottery Fair in Mashiko and that also made me interested in pottery.
After I graduated from the university, I was working at the hospital as a pharmacist. I heard that my colleague’s friend was teaching pottery and I began to take that class at night. I got into the pottery there!

And what you made you study pottery more?
I am satisfied with my work as a pharmacist but I began to think should I try to learn something new that I’m interested in.
I started to search how can I learn pottery and I found a public school which can be learned pottery from basics.
So I entered Aichi Prefectural Seto Pottery Senior High School Advanced Course and studied pottery for two years.

Did you find easily what you want to make while you were in that school?

No, it was not so easy. I worked through many curriculums at school and went to see many pottery exhibitions there. And I was found what I want to make little by little. Besides, I didn’t know how to make the glaze until I learned the Seger Formula* at school. It was really good to know such a useful thing and easy to understand for me.
*Seger formula…A German ceramist, Hermann Seger, developed Seger formula for the composition of glazes according to the number of different oxides in the glaze in 1886.

Do you remember when did you decide to make porcelain?
I was using porcelain clay at school and I liked to use porcelain staff. I also thought the porcelain suit my personality.

材料
Porcelain clay from Seto
You are making matte series. Could you tell me the process of that?
Mold it with a potter’s wheel and make biscuit firing. After the biscuit firing, roughed the surface with sandpaper. Glaze them and glost firing. It is very important to make the rough surface smooth for theses matte series.
表面をつるっと
Using sandpaper.

-What kind of things will you care while you are working?
I think that the porcelain has an image making bulk production. So I trying to add a hand-made feel like a pottery.
I do not like too much fancy design. I want to make with mature shape and soft but spindly design.
釉薬の棚
Glazes on the shelf.

ロクロ
Potter’s wheel by the window.

-It is not quite as simple but is difficult point different from pottery and porcelain in making process?
I have experiences both pottery and porcelain. I think that porcelain will be more difficult to mold because they are really hard and difficult to roll out the clay. Very hard to remain their shape. Especially, it will be hard to planarize the surface of the plate.
Furthermore, pottery’s clay can be reuse after kneading with water. Porcelain’s clay also can be reuse in the ame way but sometime appear bubbles. And those are beyond selling in that case. So there is much loss in porcelain.
-What kind of things would you want to make in the future?
I continuously want to make eating utensils and want to try some colored glaze!
釉薬
Testing many kinds of glaze using Seger glaze formula.

窯

 


作家インタビュー 平松祐子(パート1 日本語)
Artist Interview, Yuko Hiramatsu

2014.04.10

茨城県潮来市で作陶する陶芸家の平松祐子さんにお話をうかがった。

ジローちゃんと平松さん人懐っこい平松家の番犬?ジローちゃんと。

*平松さんの作品はLOCCA Online Storeで購入できます

陶芸を志すきっかけなど、聞かせて下さい。
大学時代、お茶を習っていて道具に興味を持ちました。益子の陶器市などは両親も好きで一緒に行ったりしていて、面白いなと思っていました。
大学卒業後、病院(薬剤師)に勤めていたのですが、先輩の同級生が陶芸教室をやっていると聞き、やってみたい!と先輩と一緒に行き始め、そこではまりました・・・。
当時は磁器ではなく陶器をやっていました。

「趣味」の段階を越えるきっかけはあったのでしょうか。
病院での仕事も嫌いではありませんでした。でもこのままずっと勤めていていいのか?と。陶芸をしている時の、何かに集中できることがとても楽しくて、そういう好きなことをもってやってみてもいいんじゃないかと思ったんです。
本格的に学ぶにはどうしたらよいだろうと考えた時、弟子入りするにも身近にそういう人がおらず、どうしたらよいかわからずにいたころ、学校があるというのを陶芸の先生がしていたのを思い出しました。調べると、瀬戸市の窯業高等学校に附属した専攻科というのがあり、公立で授業料が安かったので、ここしかないんじゃないかと、見学に行きました。
なるほど。最初から磁器を学びたくて、瀬戸という場所をあえて選んだわけではないのですね。
はい。たまたまそういう学校が瀬戸にあった、ということですね。

そうはいっても、珍しい公立の窯業専門の学校である。全国から定員20名の枠に陶芸を学びたい人々が殺到する。初心者から、窯業高校の卒業生、すでに陶芸をやっている人、美大を出た人、キャリアも様々な人が集まる。
平松さんはこの学校の陶芸科に入り、2年を経て卒業した。

学校に通っているうちに自分の作りたい物が見えてくるのですか?
見えてこないです(笑)
ある程度カリキュラムでやることがあったので、それに取り組みつつ、作家さんの展示会などに足を運んだりしました。学校でも色々な人の作品を見ることができます。年齢制限もなかったので、様々な作品に触れられたことは良かったと思います。すぐにどういうものが作りたい、ということがわかっていたわけではないですね。やっていくうちに少しずつ、ですね。
釉薬に関しても、どうしてこういう色になるとか、どうやって作るかなど、学校に入るまで全くわからなかったですし。学校でゼーゲル式*を学んですっきりしました。何を何杯と言われてもぴんとこなかったのですが、自分には計算式がある方がわかりやすかったです。
*ゼーゲル式・・・焼き物の性質について、原料割合の大小で考えることが難しいことに気づいたドイツ人のゼーゲルが、焼き物の成分をアルカリ、アルミナ、シリカの3つに分類し、その3つの酸化物の割合が釉や素地の溶け方や焼き締まりに大きく影響することを発見した。そしてそれぞれの酸化物をモル比(原子の数)で表したものが「ゼーゲル式」である。

どの段階で磁器をやってみたいと思われたのですか?
瀬戸の学校で白い土を使っていましたし、瀬戸の学生時代に見た作家さんの作品を見て綺麗だな、と思いました。また、自分で使っていても磁器の方が使いやすかったり、なんとなく自分には磁器の方が向いているかな、と思いました。

材料
瀬戸の磁器土など材料が積まれている工房内

作陶について聞かせて下さい。
平松さんの作品はマットな質感のものも多いですが、どういう工程で作っているのでしょうか?
ロクロで成型し、べたつきがなくなったら削り、素焼きします。表面をつるっとさせたいので、素焼きした後で耐水ペーパーを使い手で1つ1つヤスリをかけます。その後、釉薬をかけて本焼をして完成です。
白っぽい釉薬はあまり気になりませんが、マットなものや赤いシリーズは表面の凹凸が焼いた時に出て来てしまうので、素焼きの後のヤスリの作業ははずせません。特に皿は面が広いので時間をかけてヤスリをかけます。
表面をつるっと
耐水ペーパーを使いヤスリをかける

やわらかいフォルムなど、独特な平松さんらしさがあるように思うのですが、作る際に気を遣っていることはありますか?
磁器は大量生産のイメージがあるので、陶器のような手作り感、雰囲気を持たせたい、と思っています。どこかにカーブを入れたりすると印象が大きく変わるので、そういうちょっとした要素は成型する際にも加えたいと思っています。また、ファンシー過ぎるものは好きではないので、ある程度大人っぽく、でもソフトにしたいな、と心がけています。自分で使って違和感のあるものはどうかと思うので、使いやすく、やりすぎず、ですね。
フォルムについては、色々失敗して今の形のように余計なものがなくなってきた感じです。だんだんこういうのがいいな、となりました。技術的にも最初は気付かなかったり、なんでこんなずんぐりしたもの作ってたの?っていうのもありますよ~(笑)

平松さんの作品の薄さや、華奢な感じも好きなんですが、作る上で難しい点はありますか?
華奢なものや凛としたものが好きなので、小さいものでも雰囲気を似せたいと思っています。フォルムも下を小さくするなどしていますね。ただ、あんまりやり過ぎると使い勝手が悪くなったりするので、調節しながらというのが難しいです。
釉薬の棚
スチール棚に並べられた釉薬

ロクロ
明るい窓辺に置かれたロクロ 夏は劇的に暑い

単純ではないと思いますが、土ものと磁器とでは作る上で難しい点は異なるのでしょうか?
土ものと磁器と両方やってみて思うのは、成型は磁器の方が大変、技術がいるかな、と思います。
土ものは伸びやすかったり、成型しやすいです。
磁器土はひきにくいんです。上に伸びない。すぐ戻ってくる。もちもちでひきにくいものもあります。形がすぐ重力で下がってきたり、うまくとどまってくれなかったりします。

薄いと余計大変ですよね?
ロクロでひくときは土ものは薄くひけるのですが、磁器はどうしても下の部分は後から削るなどしないといけないです。土によっても違いますが、「たたら」といって板状にして作るものは、本当にギャグのように曲がることがあります。素焼きまでは平らになっていても、成型する際に変に手で触った力が残っていると本焼きした時に曲がるんです。私の作品でも輪花などは平らにしないといけないので、ごまかすことが出来ません。
あとは使ったあとの粘土が、水を加えて練り直すこともできるのですが、気泡が入ったりするので商品としては手間だけかかるため廃棄することになり、ロスが多いです。
土のように水で練ってまた使う、ということがやりにくいですね。
陶器では「風合」になるものが、磁器では白いだけにごまかしにくい、ということはあります。慣れるまではロスが多かったりします。
釉薬

ゼーゲル式を使い、様々な釉薬を試験する

窯
ご実家の敷地内に工房と窯を構え、お一人で作陶している

今後はどんなものを作りたいですか?
食器は引き続きやっていきたいです。
今はほとんど白なので、ちょっと色がついたものをやってみたいと思っています。
釉薬を色々研究しているので、今までとは違う釉薬を作りたいと思っています。
装飾を少しつけてみたり。やりすぎない程度に(笑)

———————————————
<平松祐子 プロフィール>
茨城県潮来市生まれ
1995 東邦大学薬学部薬学科卒業
2004 愛知県立瀬戸窯業高等学校 陶芸専攻科 卒業
現在   茨城県潮来市にて作陶
2005 工芸都市高岡クラフト展入選
2006 「陶五人展」(ギャラリー悠玄)
2007 「Woman’s Crey Art」(銀座ACギャラリー)
「AKARI展~陶と絵の二人展~」(茨城県鹿嶋市)
2008 「home展~陶と絵の二人展~」(茨城県鹿嶋市)
2008~13「おしゃべりなアート展」(ギャラリー悠玄)
2008‘10’11‘12 「陶・磁・展」(ギャラリー悠玄)

今月、下記の日程で銀座 ギャラリー悠玄の企画展に参加されます。
是非、ご覧下さい!!

「陶・磁・ガラスのある風景」展
2014年4月14日(月)~26日(土)
11:00~19:00(最終日16:00)
休廊:20日

 

 


サボン デ シエスタ インタビュー
Interview for Savon de Siesta

2014.03.24

石鹸を使うひとときが、お昼寝(Siesta)するようなゆったりしたものになりますように・・・そんな思いをこめて、1つ1つ丁寧に石鹸を作るSavon de Siestaの代表 附柴彩子さんにお話をうかがった。
*English language follows Japanese.
LOCCA オンラインストア Savon de Siestaの商品ページはこちら!
savondesiesta01

〜工房の見学~
白衣とマスク、キャップをかぶり工房の中へ入る。
大学の研究室といった印象の工房だ。白を基調とし、ステンレス製の器具が並ぶ部屋では3人の女性スタッフが慣れた手つきで次々と仕事をこなしていた。材料が入った寸胴鍋の横には泡立て器やゴムベラ等の見慣れたキッチン道具もある。
道具は身近なものを工夫して使ったり、オリジナルの道具を作ったりしているそう。撹拌器は電動だが、他はほとんど手作業といってよい。手作りの型には石鹸を取り出しやすいように、オーブンシートが敷かれている。型から出した石鹸は頃合いをみて、道具を使いサクッサクッと気持ちのよい音を立て切り分けていく。厳しく温度・湿度を管理された清潔な室内で、本当に「手作り」されているのだ。

附柴さんが石鹸を作り始めたきっかけは、学生の頃に市販の化粧品が肌に合わなくなったことだそうで、独学で石鹸の製法を学び作り始めたという。理系出身の附柴さんだが、「いつかみんなに喜んでもらえる石鹸屋になりたい」という夢を少しずつ大きくし、製薬会社勤務を経て、化粧石鹸のレーベルを立ち上げ製造・販売を開始、2009年には実店舗も札幌にオープンした。

〜コールドプロセス製法~
Savon de Siestaの石鹸は、植物性オイルだけを原料とし加熱することなく鹸化(*)反応を行う、コールドプロセス製法で作られている。植物性オイルを石鹸にする鹸化反応では、石鹸以外にグリセリンという保湿成分も一緒に合成される。この製法は、30日の熟成を必要とするとても手間も時間もかかるものだが、肌に優しく洗い上がりにしっとりする保湿性の高い石鹸を作るのには適した方法なのだそうだ。市販の石鹸の多くはグリセリンを取り除いて作るのに対し、Savon de Siestaの手作り石鹸は全てそのまま石鹸の中へ閉じ込めている。 植物性オイルの量に対し反応するアルカリの量を少なくすることによって、石鹸の中に植物性オイルを5~10%未反応のまま残している。Savon de Siestaのウェブサイトにも石鹸の製造方法が可愛いイラストと共に説明されている。
さて、30日間という長い熟成期間の間に、石鹸は余分な水分が抜け、アルカリ値も下がり、しっかりした石鹸に仕上がる。
完成した石鹸は下記の厳しい品質チェックをした後、包装され商品となる。
① pHテストを行ってアルカリ値の確認
② 重量を検査
③ 外観の検査
*鹸化
石鹸ができる化学反応のことで、油脂そのものをアルカリで加水分解する方法を「鹸化」という。
鹸化の中にはコールドプロセス製法(冷製法)の他に鹸化塩析法、焚き込み法、がある。

~北海道の素材~
肌にも環境にも優しい、安心して使える商品というだけでなく、北海道の豊富な天然素材を使っているのがSavon de Siestaの特徴だ。
下川町の白樺から抽出した蒸留水、十勝の小豆、オホーツクの塩など様々な道産の素材を用いている。
附柴さんご自身は茨城のご出身だが、大学時代に過ごした北海道の魅力を伝えたいという思いから積極的に北海道の素材を使っている。
材料として使うだけでなく、産地へも足を伸ばし、森林づくりにも貢献するなど、事業を通して広く北海道に関わっている。
北海道には特産品の素材を使った商品は沢山ある。石鹸も然りだ。しかしながら、私個人の経験だが使用感が良くなかったり、使用する前にパッケージデザインが気に入らない、という理由でリピートするには至らなかった。
LOCCAでSavon de Siestaの商品を扱いたいと思ったのは、私自身が実際に使ってみて良さを実感したからだ。そしてちょうどLOCCAを立ち上げ、故郷である北海道を応援したいという思いから北海道に関連のある商品を探していた。
まずはコンセプトと、見た目に惹かれた。シンプルな見た目が非常に好みだった。メルヘンに走らず、潔い四角い形と石鹸表面に押されたナンバリング。無香料の商品もあるが、香りづけされたものは天然素材のみを使用し、ほんのり香る程度。全身に使えるのも嬉しい。
私自身、敏感肌で軽いアトピーも持っており、何でも使えるというわけではない。強い香りも苦手だ。しかし肌に優しいものは泡立ちが良くなかったり、すぐに溶けてドロッとなったり、無くなるのが早いものも多い。「ないものねだり」とはわかっていても、理想のものを求めてしまう。そんな時にここの石鹸と出会い、使ってみたら肌が「待ってました!」と、喜ぶ感じがした。
余計なものは入れないでいいから、成分がはっきりしていて丁寧に作られている。使っていて気持ちが良い、そんなシンプルな石鹸が欲しかった。

最初は自分のために作り始めた化粧石けん。それが仕事となった今も、附柴さんはとても楽しそうだ。
定番品を作るだけでも種類が多く忙しそうなのに、さらに季節限定の石鹸も考えるのは大変ではないですか?と聞くと「それが楽しいんです」とにっこり。そう言って素敵な笑顔を見せてくれた。笑顔の中から生まれる石鹸。でも品質には厳しく。このバランスもいいな、と思う。

工房内の様子 In the labo.
Savon de Siesta laboratory
酒粕石鹸製作風景。材料を計量中。作業する方の手元には細かく指示が入った工程表が。
積み重なった箱形のものが、石鹸を固めるための型。部屋の奥の棚には熟成中の石鹸がずらり。一斗缶に入った材料など、女性には重たいものも多い現場。出来るだけ働く人に負担がかからないよう材料を小分けにするなど、随所に工夫が見られる。消費者には見えない部分だが、女性ならではの細やかさが感じられる。

Mixing materials
寸胴鍋に温めた材料を混ぜているところ。鍋に入ったオイルと薬缶から苛性ソーダ水を注ぎ、混ぜている。
Mixing oil and caustic soda.
Electric stirrer
撹拌器を使って混ぜ続ける。
Using an electric stirrer.
Mini-sized soap
出来上がった石鹸は1つ1つ手で袋詰めされていく。これはミニサイズの石鹸。
Pack soaps in a bag one by one by hand (mini-sized soap).
Soaps at the shop.
ショップには定番品から季節の石鹸がたくさん!
There are not only standard products but also many seasonal products!!
There are many products!
石鹸の他にも、シャンプーやバスソルト、雑貨なども取り扱っている。
They are also selling original bath goods and other pretty goods by artists.

<直営店 Siesta Labo. のご案内>
*2014年2月22日から下記住所に移転しています。
営業時間:11:00-19:00
定休:火曜日
TEL: 011-206-0710
住所:札幌市中央区南1条西12丁目4-182 ASビル1F
大きな窓から路面電車が走るのが見える白い建物の1階。珈琲店アトリエモリヒコさんの隣のスペースです。

Interviewed Ayako Tsukeshiba who is a Representative Director of Savon de Siesta located in Sapporo city, Hokkaido.
She showed me their laboratory and explained the process of their handmade soap.

She started making handmade soap as an alternative to commercial brands that often irritated her very sensitive skin when she was a student. Later, she began as a small company and launched her own soap brand in 2005 and she’s been expanding her business successfully.

Savon de Siesta’s soap is making with the cold process method that is conduct saponification reaction without heating and using only vegetable oil. Visit their website and see about the cold process method with their very cute illustration!
Characteristically, they are not only cares about the environment but also consciously using abundant natural materials of Hokkaido, such as distillated water from birch trees, azuki beans from Tokachi area, salt from Okhotsk Sea, etc.

I myself had a skin trouble and found this soap. I love their foaming texture and natural smell. Their handmade soap remains the glycerin and providing deep moisturizing benefits. Hope you’ll find your favorite one from them. Click here for Savon de Siesta handmade soap on LOCCA’s online store.

<Siesta Labo. Direct retail store>
OPEN:11:00-19:00
Closed on Tuesday
TEL: +81-11-206-0710
Add:AS Bldg.1F 4-182 Minami 1jo Nishi 12chome Chuo-ku Sapporo city, Japan

 


Artist Interview part-2 (English virsion)
Kousuke Teramura (potter)

2014.03.15

Kousuke TeramuraI interviewed Kousuke Teramura, potter in Mashiko.
<Profile>
1981 Born in Tokyo
2004 Graduated from HOSEI University (Department of Economics)
2004 Learned pottery from Kengo Wakabayashi, Mashiko
2008 Established his own pottery in Ogodo, Mashiko (Tochigi prefecture).
*Click here for LOCCA Online Store

Teramurainterview2  Teramurainterview12

-Please tell me what made you start pottery?
I began pottery when I was a freshman at college. I went to pottery class with my friend without really thinking and It was really interesting experience. That created an opportunity to start pottery.
But the more I made, the more questions arose.
I thought that I would job search later but I wanted to study pottery art more at that time.

-When do you feel happy as a potter?
I would be very happy to see the photo of my pottery and food or hear that someone using my pottery.
I feel that there is the meaning of make and also the meaning of life.

-I heard that you are making potteries with the theme “pottery completed with food”.
Will you tell me about it?
Yes, when I looked at my pottery with some foods, I feel that is the perfect scene of my work and I feel the Infinite potentiality.

-Do you ever feel rushed when you pressed by many orders or sometimes things don’t go the way you want?
And could you tell me what is important to you such a time?
Not pressure…but sometimes I can not concentrate in the wrong mood. So I think it’s really important to work comfortably myself. Because I think that the mental part is really big. If I can work happily I think I can work faster.
Teramurainterview3  Teramurainterview5

-Please tell me your pottery’s characteristics?
I use clay 100% produced of Mashiko. Blending with several kinds of clay which made by respected artisans.
And I purposely purified the clay roughly and remained their texture that originally had. So there are sand and pinholing on the surface.

-I think one of the beauty of your pottery is texture by glaze.
Could you tell me about the white “Terayama” clay?
Basicaly, “Terayama” is the raw material for glaze. Long time ago, they were using as raw material for porcelain as well ‘cause their ingredient were near to a stone. However they have much iron content and impurities. So they are not suitable for pottery clay. But I guess that early potter were using Terayama as clay because Mashiko was near from those production area (Yaita area).
Characteristically, they have rough taste. Terayama is clayey soil so they have less incidence of solidification and also they are excellent with other raw materials. I consciously use Terayama more or less for all my works.
Terayama have an inhibitory effect on glossiness and work on petrify. It becomes unique texture.
Also they have another characteristic which have resistance to the fire. I have been learned that Terayama was used as well as transparent glaze of the old “namishiro.

-But they don’t mine anymore, though?
I bought a lifetime Terayama. And they are my treasure.

-What kind of thing do you want to make in the future? Or do you have any plan for new work?
I don’t have spare time now, so I am working for ordered items basically.
But I think that I am always free to spend my time and that’s the freelance privilege, isn’t it?
Whenever I can work for something new, I’ll try.
The new work is a challenge for myself. It must be excited to see things that I’ve never seen.
I believe that it’s kind of important thing to keep pressure myself to control time and try something new.

After the interview, he showed me several kinds of ash from natural materials.
Teramurainterview6  Teramurainterview7  Teramurainterview8  Teramurainterview9
Next Mashiko Toukiichi (Pottery Fair in Mashiko) will be held in Mashiko from Apr. 26 to May. 6, 2014.
If you are interesting Japanese potteries, let’s go there and have fun!!
They have many place to visit in Mashiko (Teramura-san took me there)…
・Chaya Amamaki (nice pizzeria!)
・Shoji Hamada Memorial Mashiko Sankokan Museum
・starnet ( cafe/ store/ gallary & hall)

 

 

 

 

 

 


作家インタビュー(寺村光輔) パート1(日本語)
Artist Interview Kousuke Teramura (potter)

2014.03.15

Kousuke Teramura作家インタビュー第2回目。
LOCCA Online Store 寺村さんの作品はこちらから購入できます!

大橋トリオの曲が小さくかかっている。後ろでパチパチと薪ストーブの薪がはぜる音。
ゆったりとした時間の流れる中、益子の陶芸家・寺村光輔さんに実際に作業を見せていただきながらお話をうかがった。
*Please read “Artist Interview part 2” for English language.

ー陶芸を始めたきっかけを教えてください
始めたのは大学1年の時。友人と一緒に吉祥寺の陶芸教室でなんとなく体験してみたら面白かったんです。
Kosuke Teramura   無造作に積まれた貴重な材料たち
ーではプロを目指したきっかけは?
大学時代、ある大学の美術部のアトリエで自由に作らせてもらっていたのですが、やればやるほどわからないことが沢山でてきて、もっと勉強してみたいと思ったんです。就職は後でも良いかとそのときは思っていて。そのタイミングじゃないと自由に動けないと思ったのが大きいです。

ー修行に入られてからはいつくらいから本格的にやろうと思ったのですか?
3年くらい経ってからです。だんだんやりたくなってきてしまうんですよね、不思議と。
もっとこうした方がいいのにな、とか、こういうものが作ってみたいという思いが増えていき、親方に言うと「独立してからやればいい」と言われ、それで独立というものを意識しました。4年くらいするとできる事も増えて来て、もしかしてやっていけるんじゃないか?という気持ちが出て来ました。でも最後は「勢い」。

ーその時に、すでに自分はこういうものが作りたい、という作品の方向性がはっきりしていたのですか?
独立してすぐにやりたかったことに取り組みました。それが今の天然の灰を使ったものだったりします。
だんだん認められて注文が増えていき、今の自分のスタイルになっていった感じです。
高台を削りだす 使い慣れた道具達

ー作品を作っていて嬉しいと思う時、瞬間はどういう時ですか?
一番嬉しいのはお客様から料理を載せた器の写真を見せてもらったり、使ってますよ、と言われる事ですね。自分が作る意味がある、生きる意味があるな、と思います。飾る為のものを作っているわけではないので、実際に使ってもらうのがやはり一番嬉しいです。

ー寺村さんは「料理を盛って完成する器」をテーマに作っているとうかがいましたが?
そうです。料理が盛られたものを見ると、その時に完成というか、無限の広がりを感じます。こういう使い方もあるのか、とも思ったりしますね。

ー注文が背後に迫っていて、焦ったり、今日はうまくいかないと気持ちが焦ることはないですか?
手が動かない、というより気分が乗らなくて集中できないことはありますね。いかに自分を気持ちよく仕事させるか、それが大切だと思っています。本当に精神的な部分が大きいと思うので、楽しく仕事が出来れば相当作業は進むと思うんですよ、基本的には。

ー寺村さんの作品の特徴的なことを教えて下さい
益子の土で100%作っていて、職人が作る土を数種類ブレンドして現土に近い、あまり精製されていないものを多く使っているので、鉄(作品の表面に現れる鉄点)など、本来その材料が持っている風合いを残したいと思っていて、そういう土を選んで使っていることでしょうか。

ー寺村さんの作品の魅力に、釉薬による風合があると思うのですが、
材料の1つである寺山白土についておしえてください。寺山白土の魅力とは何なのでしょう?
(※寺山白土は栃木県矢板地区で産出されていたが、今はもう産出されていない)

基本は釉薬に使う原料で、石に近い成分なので昔は磁器の原料になっていたこともありましたが、鉄分が多かったり、不純物が多いので生地としては適しません。だけれど、益子は矢板で産出してから運ぶのにも近い場所だったので、それを原料として代用して使っていたのだろうと推測されます。
特徴は、雑味でしょうか。雑味が独特な益子焼に、元々透明な釉薬として使われていた物なので、その野暮ったさがあります。粘土質なので釉薬に混ぜたときに釉薬が固まりにくかったり、他の原料との折り合いがとても良いです。僕は意識して全ての作品の釉薬に多かれ少なかれ寺山白土を使っています。
寺山は光沢感を抑える、鈍くさせる方に作用します。それが独特の風合となります。また、寺山は火に強い(溶けずに硬い事を意味する)ので使っています。使っていくと自分が良いと思っていた、昔の「並白」という透明釉以外にも寺山は使われていたんだな、ということがわかってきました。

ーただ、現在は産出していませんよね?
僕は一生分買いました。
宝物です。

ー今後、どのようなものを作りたいですか? 新作の予定などは?
空いている時間というのは無いので、基本的に今は注文品を作ることに集中しています。
タイミングを合わせて新しいものを試す時間を作るしかありません。
ただ、自分次第で時間の使い方はどうにでもなりますから。また、それがフリーランスの良さでもあります。
やれる時に試し、実験しています。

新作は自分にとっては挑戦です。
自分自身も見た事の無いものができる楽しみもあります。
新作に取り組む時間を取れるよう、常に自分にプレッシャーをかけていくというのは大事なことだと思っています。

インタビューの後、工房の外にある様々な種類の灰のアク取り過程など見せていただいた。
水を換えては沈殿させアクを取り、また水を換え、を繰り返す。酸が強いものもあり、すぐに手で触る事は出来ない。
人の手を使い、1つ1つ時間をかけて工程をふみ、出来上がった灰を他の材料と調合して自分の出したい釉薬を作り上げる。
寺村さんは、例えば林檎の枝を燃して灰を作るなど、自然の材料から灰を作る。
同じ材料を使っても、その比率で焼き上がりは異なる。深い世界だ。

<寺村光輔プロフィール>
1981年 東京都生まれ
2004年 法政大学経済学部卒業
2004年 益子 若林健吾氏に作陶を学ぶ
2008年 益子町大郷戸に築窯 独立

————————
インタビューを終えて
白菜と舞茸、ナッツのサラダ

寺村さんと話していると、プレッシャーに対する精神力の強さと、モチベーションの高さをいつも感じる。
想像するに、相当忙しいはずなのに、良い意味で自分自身にプレッシャーをかけ、うまくエネルギーに換えているのだと思う。
そして自分の意識をそう持っていくことの大切さを知っている人なのだと思う。
実はなかなか出来る事ではないと、私は思う。
組織の中にいるのとは違い、一人で、黙々と作品に向かう作業というのは、想像以上にタフさを必要とする世界だと思う。
しかし、彼の作品にはピリピリと尖った感じが、ない。
大らかで、どんな料理をも受け止めてくれる温かみを感じる。
それでいて、形は野暮ったくなく、本人同様に洒落ている。

この取材に訪れた際、多忙なスケジュールの中わざわざこちらのために益子ツアーを考えて下さった。
高速バスを降りてから、帰りのバスに乗るまで、実にみっちりと魅力溢れる益子の町を案内していただいた。
石焼ピザのお店「茶屋雨巻」や、益子参考館、スターネットなど今の益子を代表する場所ばかり。
「遠くから来てもらった方を案内することも大切な仕事だと思っています。益子に来てもらって益子の良さを知って好きになってもらいたい、喜んでもらいたいんです。」と寺村さん。

本当に素敵な所なので、みなさんも是非訪ねてみて下さい!
春には恒例の益子陶器市も開かれますよ!(4月26日(土)~5月6日(火)開催予定)

 

 


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